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The Float

Nikki of タンザニア キリマンジャロ州 Oshara Secondary School と音楽その他

勉強きらい

みなさん勉強好きですか?

うーむ、やっぱり俺は嫌いだったと思う。

 

といっても、それは中高生のときで、大学の勉強はすごい面白かった。

 

眠気と毎日闘いながら1ページずつ読んだ「存在と時間」(結局よくわからんかった。)、原文の「Animal Farm」「1984」(結局時間なくて日本語版を読んだ。)、法律と文化の授業で見た「To Kill a Mockingbird」「十二人の怒れる男」、American Poetryで読んだ強烈にサイケデリックなビート・ジェネレーションの詩人たちや、アミリ・バラカの詩は、自分では見えない自由を縛る鎖に気づかせてくれた。フッサールの「現象学の理念」、「デカルト省察」を読んで、音楽の力に気づいたときは、わすれないほど興奮した。

 

 

もし、自分がタンザニアの学生であったなら、勉強は好きだろうか。

答えは、否である。

なぜなら、思考能力より暗記を求められる問題ばかりなのだ。

今度大学にも行ってみようと思っている。

この前、タンザニアの大学生と話した。

「何勉強してるの?」と聞いたところ、「環境学」「へぇー。すごいね、どんなこと?」「環境学はーーーでーーにおけるーーのーーー(たくさんの関係代名詞)」「へ・・・へえ」

迷いもなく詠唱しているあたり暗記してる。

 

 

タンザニアの学制は小7年、中4年、高2年、大学4年である。

進学ごと毎回と、中学のうち一回で国家試験が一応ある。一応というのはカラクリがあって、全科目9教科(History, Civics, Geography, Chemistry,Physics, Biology, Mathes, Kiswahili, English)のうち、点数のいい7教科が試験で反映されるのだ。どこにもそんな記述はないが、合格率が90%なのに対し、数学0点で進学してくる生徒がかなり多くいるため、本当なんだと思う。

数学悪くても他が良ければ進学できるのだ。というか志望校を国立文系から私立文系に変えて数学を捨ててる感じ。(俺だ・・・。)

 

進学試験の採点は教育省がやるため、データはないのだが、去年やったForm1のNE(国家試験)のデータをみるとこんな感じ。

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平均点10.3。中央値8。ズタボロ。

問題も酷くて、問題自体に欠陥があってどうやっても解けない問題や、模範解答の間違えがあたりまえに存在する。それらを無効として(勝手に)点数をあげても、こんなもん。まあ問題も酷いけど、問題のせいだけでもない。

返却時に点数悪い生徒は枝でバシバシ手を叩かれる。恐怖に泣く女の子。

 

体罰批判するのは楽だ。だが、実際問題、体罰無しで授業をすると舐められる(かなり舐められている)。俺は2年間だけだから舐められても平気だけど、一生仕事としてやっている先生に体罰やめろ、なんて言えない。教員にも、低い賃金や、仕事の多さ(タンザニア国内で他職種に比べると)とか、いろいろ問題があるのだ。

叩いて勉強するようになるなら簡単だが、物事はそんな簡単ではない。せいぜい30分静になるくらいである。

 

なんでかなー。勉強嫌いなんかなー。こんな暗記ばっかりさせられてたら無理も無いよなー。

 

つまるところ勉強ってなんだろう。

アリストテレスは、「人間は生まれつき、物事を知りたいと思って生まれてくる」と言った。それは暗記をしたいって意味じゃないはずだ。

 

この前生徒がうちに「お金があれば勉強しなくていいか」と尋ねてきた時に、生徒を納得させることができなかった。タンザニアでは、勉強=投資なのだ。資金を回収することが投資の目的であり、それ自体楽しいものではない。

 

タンザニアでは、生徒が読むことのできる本は聖書くらいしかない。圧倒的にスワヒリ語訳されている本が少なく、また、本屋もなく、さらに高価で手が届かない。

 

知ることに飢えているはずだ。

点数よりも、知ることの楽しさを伝えるような授業がしたい、と思う今日このごろ

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