The Float

Nikki of タンザニア キリマンジャロ州 Oshara Secondary School と音楽その他

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カルチャー!

EmとAのかっちょいいギターリフ!名盤はChicken Zombies収録。

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高校の頃のアイドルなんだ。もう今はあまりきかなくなっちゃったな。チバの声もかっこいいけどさ。やっぱりマーシャルとか使う前のアベのギターって、まさにヒーロー。

 

 

ま、さておき。

ここではアジア系はチナと呼ばれる運命を持っている。韓国人もチナ。日本人もチナ。フィリピン人もたまにチナ。ベトナム人もチナ。

意味するはChina。

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タンザニアはニエレレ大統領指導のもと、1961年にイギリスから独立した。*1

指導者ニエレレが推し進めたのは、アフリカ社会主義と呼ばれる主義政策。

このへんはよく知らないのだが、すでにボッコボコに傷めつけられていたアフリカに先進国の多国籍企業がワーっと入っていくと、国際的競争力なんてあるわけがない地元の産業は潰される。それを守るためにアフリカの民族的アイデンティティに訴えた社会主義という選択をしたのかな。いわばハンバーガーにウガリが駆逐されるのを防ごうと・・・

個人経営の商店がメインの田舎にイオンが入るのを阻止するため、町内会が一致団結して地産地消運動を始める!。みたいな

 

で、旧共産圏なので中国との繋がりが深い。

1960年台後半に中国は、今も運行しているタンザニア-ザンビア間を結ぶタザラ鉄道の建設援助に約10億元の無利子借款を行っている。

 

で あるが

実際問題、ここタンザニアでは中国人はおちょくられる対象である。街を歩きゃ挑発され、中国語の口真似ヒーハーフー(知らなかったがアメリカにもアジア蔑視としておんなじことやるらしい)とカンフーの真似される、明らかな嘲笑etc.

幾度と無くFワード、Nワードが出そうになるのを喉もとで止め、まだ一回も差別用語を出していない自分を少し褒めたいくらいである。

 

原因は、

  • 中国産の安い輸入品が入ってくるから自国産業が競争できない、とか(心の声:タンザニア産と中国産なら中国産のほうがまだ信頼できるぞ!文句の前に品質あげろよ!!!)
  • 中国企業(建設業がかなり参入している)の人使いが最悪、とか(心の声:おまえバイクタクシー運転手じゃん!!)
  • 目がちっせえ、とか(心の声:おまえ鼻でっけえじゃん!)

などなどである。ま、ようするに当て付けがほとんど。要は教育レベルの低さと他人のせい。差別する対象を作って貧しい生活をごまかすため。だと僕は思う。

 

もちろんそういうこと言うアホどもは、ほぼバイクタクシーのオラついた割に根がチキンのしょーもないバカがほとんどである。タンザニア人の優しさに触れたいい思い出もたくさんある!!

 

で、怒りを飲み込み「俺中国人じゃねーよ、当ててみな」というと

「うーん、コリア!うーん、フィリピン!うーん、ベトナム・・・?」と言われることがある。

 

理由はおそらく

韓国:著作権無視の韓ドラが大量に流れている。とくに若い女子は韓ドラ大好き。あとサムスン

フィリピン:ボクサーパッキャオで有名

ベトナム:ハロテルという通信会社が最近タンザニア市場に殴り込み参入

 

 

なんで日本って言われないんだろう・・・。

赴任してしばらくした時、それは多分日本の文化がタンザニアに浸透していないせいだと気づいた。

たしかに街ゆく車の8割9割が輸出された中古の日本車だ。Sonyもあるし、味の素もあるし、キッコーマンの醤油もあるし・・・

 

でもそれくらいしか日本のものを見ない。正確には、高いから一般の人の手に入らないのだ。というか普通のタンザニア人味の素とか醤油とか使わん!

 

クールジャパンと称して日本文化の輸出をしようとしているけど、他国家の文化に溶け込んで一般の人が消費するって、すげー難しいことだと思う。

 

日本は米、英に続きタンザニアの援助国ナンバー3である。にしてもこの影の薄さって・・・アジア圏に圧倒的文化の敗北・・・。

 

やはりブルース・リーはどこの国でも最強なんだろう。

*1:アフリカ大陸側のタンガニーカのみ。63年ザンジバル独立、64年に合併しタンザニアとして独立