結末はわかっているけど、わかってはいるけど、Rogue One
はじめに、レイアを演じられたキャリー・フィッシャーさんが亡くなられたことにご冥福をお祈りします。エピソード7からまた見れると思ってたのに、本当に残念です・・・。
(ほぼ)首都ダルエスサラームにて見てきました、Rogue One
チケットは6000シリング(約2ドル半)。劇場はミニシアターくらいの大きさ。
お客さんは、インド系が多い印象ですね。
映画館はこんな感じ
感想として・・・・スターウォーズってやっぱ最高だぁぁ・・・!!!
今回のローグワン、あらすじとしては、エピソード4の直前10分前までを描くスピンオフ。なぜ反乱軍がデス・スターの設計図を持っていたのか、なぜデス・スターにあんな弱点があったのか、などの謎が明らかになっていきます。いや、あんな星すら壊せる兵器がプロトン爆弾一発で吹き飛ぶのはおかしいっしょ?という疑問に答える一作。
(ちなみにデス・スター完成までエピソード2の後からRogue Oneまで(25年くらい?)かかってるのに、デススター2の完成がエピソード4~6の数年ってのおかしくない?デス・スター初代健在のうちから2作ってたの?という疑問には答えてません)
ネタバレ解説
今回のRogue One、シリーズのどれより圧倒的に戦争感が良い。カノン(正史)にもエピソード6のエンドアでイウォークVS帝国軍(イウォークの最強さ!)とか、エピソード2のジオノーシスでクローン戦争(んーむ)、エピソード3のオーダー66の感じ(キ=アディ=ムンディーの殺害されるマイギートーの戦争感はとてもいい)とか、まあいろいろあるのですが、
(キ=アディ=ムンディ。頭が餃子みたいなジェダイマスター。)
今回のローグワンは、特に「人間の体の脆さ」がフューチャーされていると感じました。
それもそのはず、基本対兵士には無敵感のあるジェダイ・シスたちの物語ではなく、普通の人間たちが主人公の物語だからです。
普段ジェダイたちが跳ね返しまくっちゃうもんだから、イマイチ強そうに見えないブラスターでも、人間相手なら1,2発で即死。人間はこんなにも脆い!!
だからこそ映し出される死の恐怖!ストームトルーパーより見た目も中身も恐ろしいデス・トルーパー。
なにしても壊れなさそうなAT-ATの超巨大さ。オルデラン破壊からはよくわからんかったデス・スターの本当のパワー(おもっきり核爆発のイメージでしたね)。
そして、言わずもがな。もう、本当にシビレタあの男。恐怖の権化!
その死の恐怖と命は儚さが、デス・スターの設計図という希望をつないでいく。
ドロイドであるK2-SOを含め、みんなが命をかけて希望を繋いでいく。
あとは、宇宙戦もすっごくよかったですねぇ。
特撮っぽいミニチュア感のスターデストロイヤーとデス・スターとか、バトルシップを物理的に押すだけのハンマーヘッドとか笑
バリアーにXウィングが突っ込んで砕けるシーンとか、本当に儚かったなぁ。
あとスターウォーズシリーズメインキャストについにアジア人が!ドニー・イェン!ひょーーーー!ブラスター主体の戦争にアクセントとなる半端ない棒術!
これがかーーーっこいい!ドニー・イェンが戦うたび、映画館中「フー!ワオ!」と観客の声が漏れてました。
とはいいつつも気に入らなかった点も少々・・・。
・後半はスターウォーズ史上最強に面白いのに、前半がつまらん。中盤はもう寝そうなくらい退屈。
・ベイダーの背格好。ベイダーの肩幅と身長が小さい。
・レイア姫のCGの違和感。あれ?ターキン提督の俳優ってまだ生きてたの?と思うくらいの完成度なターキンに比べ、レイア姫のCGが雑!!!エピソード4につながる超大事なシーンなのに、なぜ!!!!
・曲がイマイチ。ローグワンはスピンオフということもあり、ジョン・ウィリアムズを起用せず。スピンオフだからオープニングのテーマを流さないのはアリだとは思うが、全体的に音楽がイマイチな印象。特にラストの惑星破壊のシーン、エモエモな曲が不快。
・エンドクレジット終わるまで席立つな!!(タンザニアの映画館)
・エンドクレジット終わるまで照明つけんな!!(同上)
・エンドクレジット終わるまでスタッフ入ってくんな!!(同上)
タンザニアの映画館に対する愚痴が出てきてしまいますね笑
いやー、ローグワン。エピソード7が僕にとっては正直微妙だった(悪役が微妙すぎる)ので、どうかなぁーと思っていたけど、最高でした。ラストだけ見ればスターウォーズ最高傑作であるといっていいと思います。スターウォーズシリーズが毎年見られる幸福を噛み締めながら今年も生きていきたい!
最後に、スターウォーズってほんとに良い物ですねぇ。
School of Soul
ラジオの方じゃないよ。
職探しのために友人に化けて、先生として採用、時間の無駄だという生徒にロックを教え込み、生徒もだんだんロックを使って自己表現をしていく。
という大好きな映画。
せっかく先生としてタンザニアにいるんだし、生徒と音楽をやりたい、とはずっと思っていた。
今までなにかと忙しくて手が回ってなかったのだが、一年近くかけてとうとう決心した。
朝会にて
「今日から音楽のクラスをやる。やる気のあるやつだけ放課後に来い。途中参加、途中帰宅は認めない。毎週月曜の練習は必須だ!」と、タンザニアにしてはド厳しい言葉で募集。
結果10人くらい集まり、お、ちょうどいい人数になった、と内心ホッとした。
ここでタンザニアのミュージックシーンについて解説しよう。
現在、若者のメインカルチャーのポップアイコンとして存在するのが、この人Diamond Platnumz
Diamond Platnumz - Utanipenda (Lyric with English Translation Video) - YouTube
若者のポップアイコンとして、この人を外せない。
髪型、服装など、この人が流行を左右しているといって過言ではなく、ブルーカラーホワイトカラー(まあそもそも多くはないが)問わず、みんな知っているといって間違いないだろう。
タンザニアンミュージックの特徴としては
- ラブソングが多い
- ダンスナンバー
- 「打ち込みにラッパー」形式が多い
- ルーツはヒップホップっぽい
- なんちゃってレゲエ
と言った感じ。実は、フェラ・クティの出身国ナイジェリアからの輸入音楽の影響が強く、ナイジェリアを通して間接的にヒップホップ的要素を得ている。
そして、忘れてはいけないことが、タンザニアのメインカルチャーとしての音楽は、「踊れること」が必須条件なのである。
もはやこの国では踊れなければ音楽でないといって過言はなく、実験でモダンジャズを聞かせた時はポッカーーーンとしていた。
「踊る」ことがもはや日常であるこの国。僕は何回か近くのクラブに行ってみたことがある。
男女を問わず 「ソレ」はとてつもなく性的で、暗喩とでも言おうか、というか隠していないので暗喩ではないのだ。エルヴィスもびっくり、JBよりもっと原始的。股割りなんかしないでひたすら励む。
次にPVを見てもらいたい。
生徒たちに大人気の曲
タンザニアミュージック
BONGO FlAVA NEW SONGS( MIX 2013) - YouTube
お分かりいただけたであろうか・・・・。
大体の音楽に共通して
- グラサン
- ギャングスタヒップホップ(みたいなもの)
- 踊るグラマーな女(腹が出てる場合もあり)
- グラサンとグラマーが喧嘩する
- 白人登場(なんで?)
- 唐突に出てくるピカピカの車(なんで?)
- 脱ぎたがり
- 服がしまむら系かジーンズメイト系
というPVである。
僕が高校時代毎週撮っていた「ベストヒットUSA」という番組で、Top20を紹介するときにこんなPVよく流れてた。(俺はラッパーが出過ぎで観るのをやめた)
こんな焼きまわしのPVを延々とがんがん流しながら10時間ほどバス移動する辛さたるや・・・。座り疲れた時はひたすらグラマーを凝視している。
本音はやはり
いやー、つまらない。タンザニアミュージックつまらない。つまるところセックスしたいとしか聞こえないのだ。もっと言えば、セミの鳴き声かコオロギの鳴き声がメスを呼ぶのと根本的に違わない。
そこではっ!と気づく。
黒人そのものがすげえんじゃなくて、アフリカン・アメリカンの作った音楽が素晴らしいのは、創作の根幹に差別に起因した経験があるからなのかもしれない。特に公民権運動が盛んだった時期、60,70年代はまさに名盤ザクザクだし、ヒップホップ黎明期の作品 F**k the PoliceやらFight the Powerやら、ヒップホップ好きでない僕でもかっこいいと思う。
ちゃうねんちゃうねん。音楽ってもっとパーソナルな自己表現なんだよ。白人コンプレックスとか出さんでいいから、急にピカピカのBMWとか出さなくていいから!
そんなこんなでクラスの課題曲。
やっぱり自己表現っつたらソウルだよな、と思い課題曲をリストにしてみる。
Respect
私がほしいのは、ほんのちょーっとのリスペクトなのよ!!
アフロかっこいいやんけと思い知らすためのスライ
I Want to Take You Higher
白人コンプなんかぶっ壊してやる。
ゴスペルもいいかもと思い入れたMan in the Mirror
全部聞かせて選ばせた結果、Man in the Mirrorに決定。さすがマイケル好きの国。
実際に練習してみる。
おお・・・・。
アフリカの多くの国でアジア人が皆カンフーの達人だと思われているが、俺も黒人皆アレサ・フランクリンかと思っていた。
見事なリズム感皆無。俺かよ!!!
とりあえず拍子と裏表の勉強から始めることにしましょう。。。
いやー、スライやりたいなぁ。しかしまあ楽器が皆無・・・・。
雨の日に子供が泣いてるみたいに
絶賛雨季である。
雨が降った朝に聞く、くるりがいい。春風とか麦茶とか、雨が似合う。
雨季といっても、梅雨みたいに毎日ずっと降ってるわけじゃなく、降っちゃ止み、たまに雷雨ってな感じ。
我が家の便所は、はなれのボットン式なのだが、見事にバナナの木が倒れて入れなくなってしまった!!
ひでんマシンなんて持っていない。
「うわー」なんて言って、どかそうと触ってみるとビリビリ感電。
感電!?れにちゃん!?まさか昨夜の雷で帯電した!?!?
こんな近くにあるのに雷落ちてるの気づかなかったのか!?さすが眠りが深い・・・。
なんてわけはなく。
折れたバナナの木に電線が引っかかっておりました。アースになってたのか。。。
電圧220Vの電線が怖すぎて、まだ放置したままです。
トイレ?ドアあけて立ちションに決まってるでしょ。
The Nightfly
R.I.P. Prince.
正直Princeは通ってないんだけど、David Bowieとかちょっと前にLou Reedとか、なんか、個性派な人達が最近亡くなっている気がする。イギー大丈夫かな
渋い。
The NightflyならぬThe Nairobiflyが家に出て大変です。
もしも潰したら、酸性の体液が飛び散って皮膚が爛れ、目に入った場合失明らしい。
エイリアンかよ・・・
モシ、アルーシャなどタンザニア北部によく出るらしいので、来る際はご注意を。
最近、クンビクンビなる羽虫が出てきた。
蛾のような感じ。食えるのだ。
生徒は夜中、電気に集まるクンビクンビを捕まえている。
生食もできるけど、揚げるとうまいらしい。
「先生も食べる?」「いや、またの日に・・・」
タンザニアでは「またの日に・・・」は9割一生来ない。 が、こればかりは一回試してみたい。
勉強きらい
みなさん勉強好きですか?
うーむ、やっぱり俺は嫌いだったと思う。
といっても、それは中高生のときで、大学の勉強はすごい面白かった。
眠気と毎日闘いながら1ページずつ読んだ「存在と時間」(結局よくわからんかった。)、原文の「Animal Farm」「1984」(結局時間なくて日本語版を読んだ。)、法律と文化の授業で見た「To Kill a Mockingbird」「十二人の怒れる男」、American Poetryで読んだ強烈にサイケデリックなビート・ジェネレーションの詩人たちや、アミリ・バラカの詩は、自分では見えない自由を縛る鎖に気づかせてくれた。フッサールの「現象学の理念」、「デカルト的省察」を読んで、音楽の力に気づいたときは、わすれないほど興奮した。
もし、自分がタンザニアの学生であったなら、勉強は好きだろうか。
答えは、否である。
なぜなら、思考能力より暗記を求められる問題ばかりなのだ。
今度大学にも行ってみようと思っている。
この前、タンザニアの大学生と話した。
「何勉強してるの?」と聞いたところ、「環境学」「へぇー。すごいね、どんなこと?」「環境学はーーーでーーにおけるーーのーーー(たくさんの関係代名詞)」「へ・・・へえ」
迷いもなく詠唱しているあたり暗記してる。
タンザニアの学制は小7年、中4年、高2年、大学4年である。
進学ごと毎回と、中学のうち一回で国家試験が一応ある。一応というのはカラクリがあって、全科目9教科(History, Civics, Geography, Chemistry,Physics, Biology, Mathes, Kiswahili, English)のうち、点数のいい7教科が試験で反映されるのだ。どこにもそんな記述はないが、合格率が90%なのに対し、数学0点で進学してくる生徒がかなり多くいるため、本当なんだと思う。
数学悪くても他が良ければ進学できるのだ。というか志望校を国立文系から私立文系に変えて数学を捨ててる感じ。(俺だ・・・。)
進学試験の採点は教育省がやるため、データはないのだが、去年やったForm1のNE(国家試験)のデータをみるとこんな感じ。
平均点10.3。中央値8。ズタボロ。
問題も酷くて、問題自体に欠陥があってどうやっても解けない問題や、模範解答の間違えがあたりまえに存在する。それらを無効として(勝手に)点数をあげても、こんなもん。まあ問題も酷いけど、問題のせいだけでもない。
返却時に点数悪い生徒は枝でバシバシ手を叩かれる。恐怖に泣く女の子。
体罰批判するのは楽だ。だが、実際問題、体罰無しで授業をすると舐められる(かなり舐められている)。俺は2年間だけだから舐められても平気だけど、一生仕事としてやっている先生に体罰やめろ、なんて言えない。教員にも、低い賃金や、仕事の多さ(タンザニア国内で他職種に比べると)とか、いろいろ問題があるのだ。
叩いて勉強するようになるなら簡単だが、物事はそんな簡単ではない。せいぜい30分静になるくらいである。
なんでかなー。勉強嫌いなんかなー。こんな暗記ばっかりさせられてたら無理も無いよなー。
つまるところ勉強ってなんだろう。
アリストテレスは、「人間は生まれつき、物事を知りたいと思って生まれてくる」と言った。それは暗記をしたいって意味じゃないはずだ。
この前生徒がうちに「お金があれば勉強しなくていいか」と尋ねてきた時に、生徒を納得させることができなかった。タンザニアでは、勉強=投資なのだ。資金を回収することが投資の目的であり、それ自体楽しいものではない。
タンザニアでは、生徒が読むことのできる本は聖書くらいしかない。圧倒的にスワヒリ語訳されている本が少なく、また、本屋もなく、さらに高価で手が届かない。
知ることに飢えているはずだ。
点数よりも、知ることの楽しさを伝えるような授業がしたい、と思う今日このごろ
Culture Culture Culture
カルチャー!
EmとAのかっちょいいギターリフ!名盤はChicken Zombies収録。
高校の頃のアイドルなんだ。もう今はあまりきかなくなっちゃったな。チバの声もかっこいいけどさ。やっぱりマーシャルとか使う前のアベのギターって、まさにヒーロー。
ま、さておき。
ここではアジア系はチナと呼ばれる運命を持っている。韓国人もチナ。日本人もチナ。フィリピン人もたまにチナ。ベトナム人もチナ。
意味するはChina。
タンザニアはニエレレ大統領指導のもと、1961年にイギリスから独立した。*1
指導者ニエレレが推し進めたのは、アフリカ社会主義と呼ばれる主義政策。
このへんはよく知らないのだが、すでにボッコボコに傷めつけられていたアフリカに先進国の多国籍企業がワーっと入っていくと、国際的競争力なんてあるわけがない地元の産業は潰される。それを守るためにアフリカの民族的アイデンティティに訴えた社会主義という選択をしたのかな。いわばハンバーガーにウガリが駆逐されるのを防ごうと・・・
個人経営の商店がメインの田舎にイオンが入るのを阻止するため、町内会が一致団結して地産地消運動を始める!。みたいな
で、旧共産圏なので中国との繋がりが深い。
1960年台後半に中国は、今も運行しているタンザニア-ザンビア間を結ぶタザラ鉄道の建設援助に約10億元の無利子借款を行っている。
で あるが
実際問題、ここタンザニアでは中国人はおちょくられる対象である。街を歩きゃ挑発され、中国語の口真似ヒーハーフー(知らなかったがアメリカにもアジア蔑視としておんなじことやるらしい)とカンフーの真似される、明らかな嘲笑etc.
幾度と無くFワード、Nワードが出そうになるのを喉もとで止め、まだ一回も差別用語を出していない自分を少し褒めたいくらいである。
原因は、
- 中国産の安い輸入品が入ってくるから自国産業が競争できない、とか(心の声:タンザニア産と中国産なら中国産のほうがまだ信頼できるぞ!文句の前に品質あげろよ!!!)
- 中国企業(建設業がかなり参入している)の人使いが最悪、とか(心の声:おまえバイクタクシー運転手じゃん!!)
- 目がちっせえ、とか(心の声:おまえ鼻でっけえじゃん!)
などなどである。ま、ようするに当て付けがほとんど。要は教育レベルの低さと他人のせい。差別する対象を作って貧しい生活をごまかすため。だと僕は思う。
もちろんそういうこと言うアホどもは、ほぼバイクタクシーのオラついた割に根がチキンのしょーもないバカがほとんどである。タンザニア人の優しさに触れたいい思い出もたくさんある!!
で、怒りを飲み込み「俺中国人じゃねーよ、当ててみな」というと
「うーん、コリア!うーん、フィリピン!うーん、ベトナム・・・?」と言われることがある。
理由はおそらく
韓国:著作権無視の韓ドラが大量に流れている。とくに若い女子は韓ドラ大好き。あとサムスン
フィリピン:ボクサーパッキャオで有名
ベトナム:ハロテルという通信会社が最近タンザニア市場に殴り込み参入
なんで日本って言われないんだろう・・・。
赴任してしばらくした時、それは多分日本の文化がタンザニアに浸透していないせいだと気づいた。
たしかに街ゆく車の8割9割が輸出された中古の日本車だ。Sonyもあるし、味の素もあるし、キッコーマンの醤油もあるし・・・
でもそれくらいしか日本のものを見ない。正確には、高いから一般の人の手に入らないのだ。というか普通のタンザニア人味の素とか醤油とか使わん!
クールジャパンと称して日本文化の輸出をしようとしているけど、他国家の文化に溶け込んで一般の人が消費するって、すげー難しいことだと思う。
日本は米、英に続きタンザニアの援助国ナンバー3である。にしてもこの影の薄さって・・・アジア圏に圧倒的文化の敗北・・・。
やはりブルース・リーはどこの国でも最強なんだろう。
matope, matope, onomatope
3日以上日記をつけたことがなく、買った日記帳たちのほとんどは白紙のまま裏紙に。
異国生活も早10ヶ月を過ぎた頃、ふと感動したことや思ったことを忘れてしまわないようにブログを書こうと決意した次第です。
私は青年海外協力隊としてタンザニアはキリマンジャロの麓、Oshara Secondary Schoolという中等学校(といっても中1が平均15歳だけど)で数学を教えています。
まずタンザニアってどこよって話。
- 首都はDodoma(実質的にはDar es Salaamが最大都市)。
- 種族ごとに言語は違うが、地方のおじいちゃんおばあちゃんでない限り基本はスワヒリ語で通じる。
- 英語ほぼ通じず。
- 多民族国家であり、土地が広いため各地で信仰する宗教は異なるが、主にクリスチャン(自称カソリックが多い)、ムスリム(ザンジバルなど沿海で多い)、とインドのシク教、ヒンドゥー教などインド系。
- 人口5千万くらい。土地はかなり広い。
- 主要輸出品は金、コーヒーなど。
- 食はウガリ、米、豆、芋、朝パン派も多い。
- アフリカ最高峰キリマンジャロやザンジバル、セレンゲティ国立公園やンゴロンゴロ国立公園など、観光地がたくさん。
- ドイツとイギリスの元植民地。東西冷戦時代は旧共産主義国。
- 栄えあるJICA関係者犯罪被害件数No.1(ワースト1)。
ざっとこんな感じ。
アフリカというと、漠然とだだっ広い草原に落ちる夕日に家畜を放牧するマサイを思い浮かべると思う。
そしてアフリカにすんでいる少なくない日本人は、そんなことない、と言うと思う。
なぜなら急ピッチの経済発展により、アフリカ各国の首都は高層ビルの立ち並ぶコンクリート・ジャングルであり、ケンタッキーフライドチキンがあり、
まあ思ったほど田舎ばかりではないからだ。
しかし、我が家は日本人が抱くステレオタイプのアフリカに近い。地平線までの草原に赤い夕陽が落ちてマサイが放牧をするアレが見れ、家にリスが住み着き、毛むくじゃらの大蜘蛛や時にグンタイアリの大群に襲われる、思ったほどの田舎である。笑
まぁ近所の人はみんないい人だし、綺麗だし、田舎でよかったなぁ